Smudging/Smoke cleansing
スマッジング
大切な時間
空と大地と生きとし生けるもの
そしてクリスタル
スピリットを宿す地球の結晶たち
すべての仲間たちと捧げ分かち合い
感謝のココロが育まれたときにだけ訪れる
わたしたちの調和
もたらされる大切な気づき
届けられた真実
求めず捧げることから
スマッジングは
あなたの今と未来をつなぐ大切なセレモニーです
tamaki
アメリカ大陸の先住民族たちは
大自然に宿る精霊への感謝の儀式を通して
心身を清め、大地と空
生きとし生けるものすべてとひとつになり
今進むべき道の啓示を「気づき」として受け取りました
示された正しい道を進み扉を開ける時
困難は糧となり喜びは感謝となって調和がもたらされる
与えられた実りへの感謝と日々の安寧
そして未来への祈りは
精霊たちとの約束として煙と共に空へ昇り
恵みとなって大地に還るとされています
ひとつ感謝しひとつ捧げひとつ与えられる
スマッジングにはそんな彼らの大切な想いが込められています
始めにお話しすべきとても大切なことがあります
スマッジングは、アメリカ先住民族たちにとって
宗教ではなく生き方であり文化です
アメリカではほんの40年前まで
スマッジングを含め、彼らの伝統儀式は違法とされ
反すれば暴力的な罰が与えられていました
彼らの土地に移民たちがやって来た500年前から
今も続く迫害の歴史のひとつです
それでも守り抜いてきた生き方
彼らの儀式には
伝統や文化というだけでは納まりきれない
わたしたちの人生においても有用な
大いなる神秘が宿っています
だから盗むのではなく大切にお借りする
彼らの文化や伝統を用いる際
最大限の敬意をもって、儀式の真意を考察し
歴史的背景を含めた彼らへの理解をもって取り組むことが
とても重要なことだと考えています
だからわたしは
川のほとりで土を掘り雨に歓喜し太陽を待つ
大自然の恵みの中でセージを育て
収穫の喜びと共に火をともし
鳥たちが羽ばたく空へと立ち昇る煙を薫り
目を閉じココロを見開いて
大いなる神秘へと祈りを捧げる
すべてと共にあるわたし
わたしと共にあるすべてへの祝福のために
tamaki
アメリカ先住民のセレモニー(儀式)に
「スマッジング」と呼ばれるものはありません
それが大前提です
英語で言うなら「スモーク・クレンジング」
意訳するなら「煙の浄化」
彼らの儀式のプロセスのひとつであり
大いなる神秘への祈りと祝福のための大切な準備
そういった位置づけです
それを1960年代のニューエイジたちが
切り取り流用したものが
スマッジング(汚れ)と呼ばれるようになったというわけです
日本のパワーストーン業界で
スマッジングという「商品」が
取り沙汰されるようになったのは2010年頃
日本文化特有の「浄化」に対する意識と
異文化への無理解から生まれた
セージの煙が穢れを取り払うという触れ込みにより
本来のスマッジングの意味合いとは
かけ離れたものとなってしまいました
先住民たちの「煙の浄化」と
わたしたちが漠然と考える「浄化」の意味合いは
似て非なるものです
目に見えるもの見えないもの
自分や相手の別もなく
この世界のすべての事象に宿るスピリットたちに
祈りを捧げココロや思考のバランスを保つ
それが彼らにとっての浄化であり調和
すべてがつながりあってひとつという訓えの中において
「穢れを払う」という概念はあり得ません
どちらか一方のためにすべてを取り払う
鬼は外 福は内
つたない理解の中でではありますが
流石にそれは「ない」とわたしは考えます
というか、私の考えを語るよりも
アメリカ先住民族の大切な儀式の中で
ホワイトセージを含む野草たちが
そもそもどう用いられているかをご紹介した方が
分かりやすいですよね
ということで、いくつかの儀式を例に挙げて
ご紹介させていただきます
ほんの少し想いを深めていただければ嬉しいです
カリフォルニア沿岸の先住民族であるオローニ族の
春に行われるベアーダンス(クマの踊り)は
少女の思春期の終わりを告げると共に、求愛を奨励し
コミュニティーの結束を深める
とても大切なセレモニー(儀式)です
カリフォルニア沿岸ということもあり
儀式には様々な形で
ホワイトセージが使用されています
ユタ州からコロラド州にかけてコミュニティーを持つ
先住民族のひとつであるユト族の最古の儀式に
同じくベアーダンスがありますが
その文化が伝播したものかもしれません
ユト族の始祖であるクマから教わったとされるこの儀式は
春の訪れによる目覚めの喜びと恵みへの感謝
そして、クマの精霊に敬意を表し行われるようになった
との伝承が残っています
カリフォルニア南部、サンディエゴ周辺の先住民族である
カフイラ族のバードシンギングは
彼らの歴史と文化を後世へと伝えるための歌であり
全部で300編あるとされています
喜びや苦悩の歴史
その中で彼らが培ってきた伝統や文化
そして様々な伝説が紡がれたそれらの歌には
祖先への感謝が込められているのは言うまでもありません
そんな神聖な儀式であるバードシンギングでは
浄化や祝福のために
ホワイトセージが使われています
ノースダコタ周辺の先住民族である
マンダン族が行う「オーキーパ」は、初夏から夏至の頃に
自然の復活と平和・安息を祈願する儀式で
すべての儀式の祖父とされています
自然の衰えがもたらす飢餓への恐れと
恵みへの感謝に対して捧げる犠牲の大きさは
すべてを司るワカンタンカ
「大いなる神秘」への畏敬の念が
どれほど大きなものかが容易に読み取れます
スー族の「サンダンス」を始め
数多くの部族に伝播し取り入れられたこの儀式は
非常に過酷なことで有名です
まず儀式にあたり、踊り手たちは
様々な薬草やホワイトセージを用いて
心身を清める「スェットロッジ」を行います
そしてオーキーパーの儀式が始まると
踊り手たちは、日の出から日没まで
太陽を見つめながら祈りの歌を歌い踊り続け
失神した際にセージを浸した水で唇を濡らすのみで
食べ物はおろか水も口にしません
それが3日間続けられます
そして最終日の4日目
肉体に掛けたフックを自らの力で引きちぎり
勇気と覚悟とともに
自らの大切な体とその痛みを大いなる神秘に捧げる
「ピアッシング」を行い儀式が終わります
与えられる恩恵に対して捧げる犠牲の大きさは
彼らの感謝の大きさです
糧を授かり生かされているという深い意識
感謝し捧げ巡り与えられるという高次な理解
彼らの理念と精神性の高さが
色濃く反映された儀式となっています
前項でご紹介したオーキーパの儀式が
アメリカ先住民族の理念を訓えてくれるものだとしたら
このユイピの儀式は、クリスタルヒーリング
そしてスマッジングを通して
わたしたちがどうあるべきか、何を知るべきかを
教えてくれるものではないでしょうか
ユイピは、アメリカ北部中西部の先住民族である
スー族に伝わる治癒祈願・探求のための儀式
祈りを通して心身の調和を保ち
石を通して精霊たちの声を聴き探しものを見つける
まさしくクリスタルヒーリング
スマッジングの原型と言えるものです
ですのでもちろん
このユイピでもセージが多く用いられています
浄化と祝福のために儀式の場に敷き詰めたり
精霊たちの声を聞き逃さないよう耳の後ろに挟んだり
燃やした煙をくゆらせたりと
様々な局面で使用されています
そして、この儀式で特筆すべきは
蟻塚から採取された
小石や水晶が使われるということ
それはもちろん
「すべてがつながりひとつである」
という理念
この大自然に生きる仲間として
蟻のチカラをも借りるということを意味しています
前項のユイピの儀式でも分かるように
アメリカ先住民の儀式では
わたしたちが生きるこの大自然、空と大地
生きとし生けるもの
そのすべての事象を表すものが
大いなる神秘への感謝や祝福、そして訓戒のために
祈りの場に用意されます
部族や儀式によって
数やアイテムの種類は異なりますが
どれもが「すべてがつながりひとつである」という
基本理念を表すものであることに違いはありません
これらの影響を受けた
ニューエイジのスマッジングでは
大自然をつなぐ方角として
先住民たちが神聖視する「4」という数を
考え方の基本にしています
ですので、スマッジングでは
大自然を構成すると彼らが考えている4つの要素
「火・土・水・風」を体現するものと
それらすべての理である大いなる神秘
ワカンタンカを体現するものとして
石、クリスタルを安置した場を設けて行います
分かりやすく言うと
祭壇や仏壇に訓えを体現するものを安置するのと
同じ考え方です
宗派により異なりますが
例えばわたしたちに馴染みの深い仏壇は
装飾だけではなくその作り自体が
現世と浄土、いわゆるこの宇宙を表すものとなっており
そこには仏さまとなった
大切な方の遺影などが安置されています
そして祈りのためにお線香をあげる
仏教では香を焚き、ニューエイジではセージを焚く
スマッジングというのは
簡単に言うとそういうことです
ちなみに「ホワイトセージで石を浄化する」
という考え方が日本のパワーストーン文化にありますが
その元となったニューエイジの考え方に
「いわゆる石の浄化」はありません
もちろんその逆の「気入れ・チャージ」も同じこと
そもそも穢れる対象ではないということです
スー族に限らず、アメリカ先住民族にとって
「石」は神秘のチカラを宿し道を示す命あるものとされ
特別な存在として尊ばれています
先にも書きましたが
古代の知識を蓄えた超自然の存在として
創造主と同じくツンカと呼ばれ
ワカンタンカ(大いなる神秘)と同じ存在とされています
スー族の著名なメディスンマン
ターカ・イシテ/レディームーア(1900-1976)は
こんな言葉を残しています
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石たちが丸いのはワカンタンカと同じことだ
始まりもなければ終わりもない
こうした石たちは偉大な力を宿し神聖な話をしてくれる
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ひとつ感謝しひとつ捧げひとつ与えられる
わたしたちはスマッジングを通して
なにを喜び、どう表し、どう受け取るのでしょうか?
ホワイトセージの立ち昇る煙とクリスタルの中に
新しい何かを見つけてもらえると嬉しいです
Blancaがスマッジングで用いている
「火・土・水・風」を表すアイテムをご紹介します
キャンドルなど
Blancaではご用意出来ないものもありますが
お気に入りのものを
少しづつ集めるのも楽しいかと想います
大地を表すものであれば何でも構いません
例えば、観葉植物のプランターも素敵だと想います
ホワイトセージを
「土」とする考えを見聞きすることがありますが
若干無理があるかもしれません
お店ではセドナの砂岩を用いていますが
屋外でスマッジングを行う場合
基本、地べたに座るので
「土のエレメント」は用意していません
ホワイトセージに付けた火を
「火」とする考えを見聞きすることがありますが
これもまた無理がある気がします
Blancaのスマッジングスペースでは
キャンドルに火を灯しています
「水のエレメント」として
アバロン、いわゆるアワビの貝殻を用いています
いつ誰が言いだしたのかは不明ですが
MOPの貝殻を使用している方も多いようです
Blancaでは、伝統に則り
アバロンシェルを使用しています
大空を羽ばたく鳥たちは
アメリカ先住民族にとって特別な存在です
さすがにここで詳しく書くと長くなるので
それはまたいつかまた別の機会に譲ります
羽根は空と大地をつなぐものとして
彼らの思想の中で重要な位置づけとなっています
スマッジングでも、彼らの思想を踏襲し
「風のエレメント」として用いられ
ホワイトセージの煙を空へ
大いなる神秘へと届ける役目となっています
ですのでBlancaで使用するスマッジングフェザーは
ホワイトセージと同様
なるべく自作するようにしています
風のエレメント
Smudging Feather Wand
土のエレメント
SEDONa Vortex Stone
火のエレメント
Selenite Candle Holder
水のエレメント
Abalone Shell
ホワイトセージ / シャーマンセージ
Sacred White Sage / Shaman Sage
結晶・鉱物
Crystal & Minerals